博士課程に進む学生に対して先生が暗記するまで覚えるようにおっしゃっている大切な目標があるのでご紹介します。
博士課程は,論理構成力,実験計算スキル,当該分野の専門知識,リーダーシップを習得し,当該分野の学問領域を前進させる成果を出し,次世代の研究開発リーダーたる人材を養成することにあります。
研究とは?を確立して、言われたことをするのではなく、自分で考えて研究計画を立て実践しないと、B4やマスターと変わりません。
それともう一つ、百瀬先生が独創性の高い研究をするために大切なマインドを、ノックアウトマウスを作る技法を開発された大阪大学の八木健研究科長のお言葉を紹介いただいたのでこちらも掲載します。
サイエンスは独創性(オリジナリティー)により評価されると、私は考えています。サイエンスの営みは、まだ誰にも知られていない本質を見つけ、自ら解く作業です。この本質を見抜く力は、人類がこれまでに発見し積み上げてきた知見を学び、自ら使うこと、新しい可能性に失敗しながらもチャレンジすることを繰り返す中で身についてゆくものです。能動的に自分の目で観察・実験しながら考え学ぶことです。その様な過程で、時に「おや、おかしいぞ!?」と思うことにぶつかります。また、「美しい!」「すごい!」「やばい!」と感動することに出会うかもしれません。教科書に書かれていないこと、間違っていることに気づくかもしれません。そんな時にまだ誰にも知られていない本質を見いだすチャンスが生まれます。気づきから論理的な直感が生まれ、決定的な実験ができた時、その人にしかできない独創性の高いサイエンスが誕生します。
博士課程で研究していて迷子になった時はこちらを読み返そうと思います。
卒業までには「研究とは」を確立したいです。
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